伝統工芸実演
demonstration

開催予定の伝統工芸実演

11月18日(水)~ 11月24日(火) 

『花簪師』宮あき子

宮 あき子

宮 あき子

Q:伝統工芸つまみ細工の技法で舞台・花街・祝い事を中心に花かんざしを制作されているということですが、つまみ細工について簡単に説明していただけますか?

A:つまみ細工は正方形の小さな裂(きれ)を折りたたんで糊づけし台紙の上で花や蝶などを形作る伝統工芸です。
江戸時代中頃につまみ細工の技法は京から東に伝わり、江戸で専門の職人によってつまみかんざしが作られ始めました。江戸では、つまみかんざしは武家だけではなく町娘たちの間で大流行しました。
また、つまみかんざしは地方から江戸に訪れる人々の華やかで洒落た『お江戸を象徴する土産』としても重宝され、参勤交代で江戸に来た地方の大名もお土産に買って行ったとも伝えられています。
明治時代には、婦女子の教育や手工芸の奨励という点からピックアップされました。「摘み細工指南」という本が出版されたくらいです。

 

Q:花簪師になろうと決めたきっかけは何ですか?

A:祖母がつまみ細工を教えていたのが最初にかんざし作りを始めたきっかけです。
中学生の時に京都の花かんざしを見て感動し、一層かんざし作りが好きになりました。
好きなことを続けていたらいつの間にか職業になっていました。

 

Q:花かんざしの職人と呼ばれる方は全国にどれくらいいるのですか?

A:私の知る範囲ですが、専業でやられている方は全国で10名くらいだと思います。

 

Q:伝統工芸の職人さんで女性の方は珍しいと思いますが、仕事をする上で、やり易さややり難さみたいなものはありますか?

A:やり難さはありません。むしろ、女性が身に着けるものを作るので、女性の方が有利なのではないかと感じています。

 

Q:どれくらいの期間修業したのですか?

A:子供の頃から祖母に習ってはいたのですが、職人に師事したのは高校からの6年間、その後の下請けとしての6年間を通して師からは技術だけではなく職人としての心構え等様々な事を勉強させていただきました。

 

Q:墨田区に工房を開いた理由は?

A:直接的にはつまみかんざしの主な生産地であることや商売関係の方が多く近くにいらっしゃることですが、モノを作る人が多い環境に自分を置きたかったこともあります。

 

Q:仕事をする上で、特に大事にしていることは何ですか?

A:毎日欠かさず鍛練することです。一生修行です。

 

Q:インスタグラムのフォロワー数が4,500人を超えていますが、フォロワーを増やすために特に力を入れていることは何ですか?

A:特にありません。生徒さんの口コミで段々広がっていったのだと思います。更新頻度を上げて毎日とかアップできれば、もっと増えるとは思うのですが、そこまではできていません。

 

Q:花かんざしの制作以外にも教室を開いて講師のお仕事もされているそうですね?

A:教室は定期的に月2回、その他不定期にも開催しています。定期の教室は基本的に教え子に任せています。
海外にも出張講演することもあり、そんなに頻繁ではないのですが、中国やフランスへ行って、教えたこともあります。

 

Q:観光客の方にメッセージをお願いします。

A:墨田区は伝統工芸の職人が非常に多い地域です。
様々な分野で職人直伝の体験教室などが開催されていますので、墨田区にお越しの際は江戸の伝統と文化にダイレクトに触れていただけたら嬉しいです。