大正時代から運河の輸送網を利用する硝子工場が発展しました。最初に作られたのはランプホヤなどで、その後食器が生産されました。伝統工芸を継承している品として、現在も醤油注ぎや江戸切子のグラスなどが人気を集めています。

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浅草界隈は江戸時代から皮革製品の問屋や工場が盛んで、これに対して墨田は原皮の鞣(なめ)し加工場が中心でした。明治時代になって皮革産業の中心も墨田に移り、現在でも鞣(なめ)しから加工、革製品製造までをすみだ地域内で行うことが続いています。

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本所一帯(現在の墨田区南部)は江戸時代からメリヤス産業が盛んな地域でした。明治になって機械編みを導入したメリヤス工場が多く開設され、国内メリヤス産業の一大拠点となり、現在に至るまで災害、戦禍、不況を乗り越えて脈々と歴史を受け継いできています。

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墨田では、皮の生産ででる油脂を材料にして石けん産業が生まれ、化粧品の生産も行われました。この中からのちの大手洗剤メーカーへと育つ工場も生まれています。その後中小の油脂メーカーや石けんメーカーは大きく数を減らしましたが、現在も昔ながらの製造方法を守って元気に生産を続けているメーカーがあります。

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墨田区には食器の製造を専業とする企業でなくとも、持ち前の技術を生かして商品としてキラリと光る商品を生み出している企業がいくつもあります。プラスチック成型会社のお皿、バネメーカーのトング、家庭用品メーカーの立つしゃもじ、などです。

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自家焙煎珈琲店が集まってつくられた、すみだ自家焙煎珈琲店連絡会があり、それぞれがすみだモダンの認証を受けた自慢のコーヒーを提供しています。そのほか、カフェの独創的なカレー、菓子メーカーの昔ながらの製法でつくる飴、珈琲店のチーズケーキなど、墨田区にはオリジナリティの高い食品があります。

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墨田区は古くからものづくりのまちとして知られ、多くの職人たちが伝統の技を継承してきました。墨田区伝統工芸保存会の職人の作品を中心に、すみだに生き続ける幅広い伝統工芸品を紹介します。

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そのほか墨田区には、独自の技術やユニークな製品で、高いシェアを獲得している企業や隠れたヒット商品を送り出している企業が多くあります。例えば、盆栽用の銅製如雨露メーカー、高シェアの消しゴムメーカー、風船で知られる現具メーカー、昆虫ペーパークラフトをつくった紙卸会社などです。

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